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2012年6月23日 (土)

胆管がん多発は地下作業が原因?

これが本当だとしたら、この会社の責任は重いですね。
以下引用。

大阪の印刷会社 胆管がん多発は地下作業が原因?

 大阪市内の校正印刷会社の男性従業員らに胆管がんが多発し、5人が死亡した問題で、厚生労働省は、地下に作られた同社作業場の密閉性が、発症の何らかの 原因になったとの見方を強めた。発がん性が指摘される化学物質を含んだ洗浄剤が、窓も、局所排気装置もない地下作業場で使われていたとされ、同省や業界関 係者は「こうした作業場を地下に作るのは通常考えられない」と指摘する。一方、今回の問題で、発症者は計10人になった。

■頻繁に洗浄

 関係者によると、地下作業場は1991年に完成。広さ約150平方メートルで校正印刷機は少なくとも6台あり、正式な印刷の前に仮刷りして色合いなどを確認する校正印刷が行われていた。

 校正印刷では色の調整の度に印刷機の部品を洗浄してインクを落とす必要があり、この作業場でも、強い洗浄力を持つ洗浄剤が使われていた。この洗浄 剤に含まれていたとみられるのが、動物実験で発がん性が指摘されている化学物質「1、2―ジクロロプロパン」「ジクロロメタン」だ。

 作業場は昼夜2交代でほぼ終日操業。従業員は1回の勤務で100~200回、問題の洗浄剤を布に含ませてインクを拭き取る作業を繰り返した。洗浄 剤は一斗缶から約1リットル入りの容器に移し替え、各印刷機のそばに蓋を開けたまま置いてあり、元従業員は「気化した溶剤を吸わないよう顔を背けて作業し た」と話す。
■外気を遮断

 校正印刷を手がける大阪府内の別の工場の責任者によると、問題の洗浄剤はすぐ気化し、次の作業に素早く取りかかることができるが、刺激臭が強く、長時間使い続けると目まいや吐き気がするという。

 労働安全衛生法の規則などでは、こうした物質を含む溶剤を使う場合は、使用場所ごとの局所排気装置設置などが義務づけられている。この工場でも印刷機1台ごとに足元と高所に排気装置を設置。乾燥した外気が流れ込むと、加湿器で湿度を調整している。

 一方、問題の作業場では、局所排気装置が設置されたのは数年前とみられ、それまでは室内の空気はダクトで吸い込まれて外気が少し混ぜられた後、作業場内に戻され循環していた。死亡した5人の勤務期間の大半は装置が未設置で、換気不十分だった可能性が高い。

 同社のパンフレットには、「外気をシャットアウト」「温度、湿度をコンピューター管理で24時間完全制御」とある。紙は湿度の変化で伸縮し、湿度 次第で印刷の仕上がりが全く変わってしまうため、湿度管理は非常に重要とされる。元従業員の1人は、会社幹部が「湿度と温度を一定に保つうちの空調は大阪 一、西日本一」と話すのを聞いたという。

 別の工場の責任者は、こう言って同社を批判する。

 「品質維持のため換気を抑えていたのかも知れないが、多くの台数で昼夜作業し、しかも換気が悪かったとすれば、従業員には耐え難い仕事場だっただろう」
■「命ないがしろ」

 「まじめに仕事を頑張ってきた人が病気になった」。ある元従業員男性は、かつての同僚が次々と発症したことに憤りを隠せない。

 発症者のうち6人は労災を申請したが、残る4人中3人は申請期限の死後5年が既に経過。男性も不安にかられて検査を受け、「会社は作業効率と品質を優先し社員の命をないがしろにした。事態を説明し、責任を認めるべきだ」と訴える。

 厚労省は、元・現従業員約50人に聞き取り調査を進め、洗浄剤に含まれる化学物質や発症との因果関係の特定も進めている。

 一方、同社の顧問弁護士は「病気が広がっている事実に驚いている。現時点では発症原因が分かっておらず、会社としても調査中。患者数の全容も把握できていない」としている。

引用終わり。
「外気をシャットアウト」というのは換気を一切しないということですので、従業員の体に異常が起きるのは当然だと思います。
今後事件化するかもしれません。

本日のオキシダント濃度
0.051ppm

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